著作権フリー・ロイヤリティフリー

【フリー素材】ロイヤルティフリーなのに有料?著作権フリーでも制限アリ?フリー素材を使用するための知識

投稿日: カテゴリー: 法律関連
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そもそも著作権とは?

著作権は、著作権法第2条1項1号に以下のように記載されています。

「思想又は感情を創作的に表現したものであつて、文芸、学術、美術又は音楽の範囲に属するものをいう」

http://law.e-gov.go.jp/htmldata/S45/S45HO048.html

上のリンクにもズラ〜と書いてありますが、要点をまとめると

・特別な申請は不要、人間の人権同様作品が生まれた瞬間から発生する権利

・第3者から見てもわかる『個性』『独自性』を示さなければならない

・第3者に明示できる実体がなければならない。つまり『アイディア』だけではダメです。

条件はわかりましたが著作権が何を守ってくれるかというと以下の2つにまとめられます。

財産権:著作者が自分の「制作物」に対し、利益を得る機会を守るための権利

著作者人格権:著作者の「名誉」を守るための権利

以上から、世の中で唯一と認めらるモノを作り出した人の名誉や商売を邪魔しないと言った取り決めであることがわかります。

ロイヤリティフリー(RF)って何がフリー?

ロイヤリティフリー(RF)素材は、「著作権フリー」素材ではありませんが、原則的に1度購入すると使用許諾の範囲内で何度でも利用可能な、
使用都度のライセンス料が『フリー』の素材です。あくまでも権利を得た人の使用に限っており、第三者への使用権の譲渡はできません。

さて『フリー』と聞くと日本人は『無料』のイメージですが、下の画像はオーストラリアの実際の道路標識ですが
どういう意味でしょうか?

さすがにアルコール自由ではありません。アルコール『禁止』の意味です。他にもSmoke free =喫煙禁止などもあります。
海外は罰金が非常に高額となることが多いのでフリーは禁止の意味もあることは覚えておきましょう。

著作権フリーやロイヤリティフリーも『無料』の意味にとらわれず、しっかり『利用規約』を読みましょう。
ソフトウェアのインストールなどで読み飛ばしがちな『利用規約』ですが画像サイト系の利用規約はかなり読みやすいよう意識されているので
一度はしっかり目を通しましょう。

クリエイティブ・コモンズ・ライセンスはできるできないをわかりやすくまとめたもの

とはいえ定義づけの言葉の解釈で禁止事項や制限事項がコロコロ変わるんでは安心して使いようがありません。
ということで世界共通で争点となる権利関係を統一の『記号』で表しましょうとクリエイティブ・コモンズ・ライセンスが出てきました。

表示されのは下記6項目です。禁止は分かりやすく斜め線が入っています。

・表示:作品のクレジットを表示する必要あり

・非営利:商用利用等の営利目的は許可しない

・改変禁止:画像の改変を許可しない

・継承:著作者のクレジットを表記すれば商用利用も可能

・表示と非営利と継承:クレジット表記を前提に、非営利利用に限り改変可能

・表示と非営利と改変禁止:クレジット表記を前提に、非営利利用に限り利用可能だが改変は許可しない

非営利・営利は個人と会社のイメージの方がいらっしゃいますが、アフェリエイトを含めた『1円でも利益が発生する』サイトは営利に該当する可能性があるので注意しましょう。

クリエイティブ・コモンズ・ジャパン公式ページの公式ページには以下のような動画で分かりやすくクリエイティブ・コモンズ・ライセンスについてまとめた動画を出しています。

皆さんの疑問を少しでも解消できれば幸いです。